羊のお面を被ったある種猟奇的な表紙が特徴的な「放課後ストレイシープ」
タケオキュージュウ先生による全3巻のすでに完結している作品です。
公式情報などからのあらすじを紹介しつつ、こんな人にはおすすめ/おすすめできないなどをまずネタバレ無しでご紹介しながら、ネタバレありで感想・考察をしていきます。(ネタバレNGの場合は、後半は本作品を読んでから、ご覧いただくことをおすすめします)
放課後ストレイシープ あらすじ(公式紹介より)
まずは公式からのあらすじをご紹介します。
美麗な新任教師・帝塚善一郎が着任した。そして学校では事件が頻発する。彼と一人の女子生徒を中心に、何の変哲もなかったクラスは徐々に変貌していく・・・
イケメンで新任の国語教師帝塚が着任した後、由仁衣シズカが在籍する2-Aを中心として連続する不可解な事件。ずっとシズカ夢に出てきていた運命の男性と帝塚が酷似している理由は?シズカの机から出てきた、羊のお面を被った人の写真の正体は?一連の事件と帝塚の関係は?
といった作品です。
SNS上での評判
放課後ストレイシープ面白い!!
— Kyo (@Kyo1767) September 19, 2021
コミックDAYSアプリの最終話以外全話無料キャンペーンで『放課後ストレイシープ』一気読み。
色々設定に無茶があるしかなり雑だし突っ込みどころ満載だけど、いい意味でも悪い意味でもサクサク話が進むので、読んでて楽しかった。— とりつけ (@kiritori_bird) September 18, 2021
こんな人におすすめ
- 先が読めないハラハラする作品を好む人
- 刺激強めなサイコパス・猟奇的作品は苦手な人
- 最後までサクっと読み切りたい人
こんな人にはおすすめできない
- 刺激強めな作品を好む人
- 奥行き・深みのあるストーリーを好む人
全3巻でわりとサクっと読める作品なので、是非一度読んでみてください。
これ以降はネタバレありでの感想・考察になるので、本作を読んでから、読み進めて頂くことをおススメします!
放課後ストレイシープ 感想・考察(ネタバレあり)
一部ネタバレありで、放課後ストレイシープの感想と考察を書き記します。
ライトな猟奇作品・サイコパス作品
けっこうギョっとする表紙をしているのと、作品として醸し出している雰囲気が、結構猟奇的な感じを受けますが、実際の描写自体はけっこうライトだったと思います。
もちろんストーリー的に、多少のグロさなどがあるのは致し方ない部分ですが、刺激時代は結構マイルドです。
個人的にこのジャンルの作品は、ストーリー的な部分は好きなのですが、激しい描写が嫌いだったりするので、この作品のマイルドさは助かりました。
自分の意のままに集めた2-A生徒
序盤で教頭先生とのやり取りの中で、帝塚が働きかけて、2-Aの生徒を自分の思い通りにセレクトしたことが明かされます。
その後の事件でも2-A生徒の人となり・性格部分が中心に描かれていきます。
2-A生徒を選んだ背景には、何か深い理由があるのかと思いきや、単純に見た目。手塚の学生時代のクラスと、見た目的に似ている人を集めたというだけでした。
これは想像以上に深みがなくて若干がっかりでした。
過去を再現しようとした際、見た目より人間関係とか、性格的な部分とか、表面的な部分ではない部分が似ていて~の方が納得できた気がします。
好きな人の子に執着する帝塚
帝塚は直接シズカを好んでいるというわけではなさそうで、好きだったケイとの間にできた子だから、シズカに執着しているようでした。
異常な愛のカタチですので、共感はできませんが、単なるロリコンだったというオチよりは、はるかに深みはある終わり方でした。
母親が気づかないわけがない
シズカの家庭は、母子家庭(ケイが父親だが、すでに死亡)ということですが、たった2人の家族ということもあり、母と娘の関係は比較的良好のように感じます。
高校の担任の先生の話はするでしょう。
というか、保護者宛ての書類に担任の名前が書いてあるでしょう。
そうなれば、シズカの母親は帝塚の正体に気づいていたはず。野暮な突込みにはなりますが、母親が気づかないわけがない、と思いました。
額の傷の謎
シズカがずっと夢で見てきた憧れの男性。
額の傷が一つ大きなポイントになっています。
途中でそのことに気づいた帝塚は、その憧れの男性に寄せるため、自ら額に傷をつけます。
ただ、この夢で見てきた憧れの男性の額の傷が何なのか、何を意味するのか作品中だけですとイマイチわかりませんでした。これは残された大きな謎の1つと言えるでしょう。
放課後ストレイシープ ネタバレ有 感想&考察まとめ
各登場人物に対してもう少しスポットライトを当てながら、作品全体としてもう少し深みを出せればよかったかとも思いますが、話の長さや描写ともに、ライトに読める作品としてはアリだと思いました。 タケオキュージュウ先生の次回作に期待ですね!